ワキガ手術で残る傷跡や痛みについて

ワキガに悩んでいる人は少なくありません。

ニオイの程度は人それぞれで、悩みの程度とワキガの度合が必ずしも一致するものではなく、軽度のワキガであっても本人にとっては、人に会うのも嫌なほど大きな悩みになっている事があるのです。

ワキガの原因である『アポクリン腺』から出る汗は、普通の制汗剤や消臭・抗菌剤のスプレーでもニオイを抑えきることは出来ません。

『アポクリン腺』を無くさなければ、完全にワキガを治すことは出来ないのです。

ワキガの手術方法

手術せずにワキガを治すことが出来れば一番です。

誰も痛い思いや傷を身体に残したくありません。

それでも、ワキガの悩みが大きければ、痛みやキズのリスクがあってもニオイに悩むことのない毎日を送りたいのです。

ワキガの手術と言えば、腋の下を大きく切り開く手術と考えますが、実際にはどのような方法があるのでしょう。

ボトックス注射（軽度の場合）

汗腺から汗が出るのを抑える製剤を注射します。
痛みはほとんどなくキズも残りません。

レーザー治療

『ミラドライ』と『レーザー・デオドラント』の２種類から適したほうを選び、『アポクリン腺』『エクリン線』にレーザーを照射して汗腺を燃やします。
重症のワキガでは再発する恐れもありますが、痛みや傷痕はありません。

電気凝固法

腋の毛根付近に針を刺し電流を流すことで、腋毛、アポクリン腺、皮脂腺を破壊します。
手術痕はありませんが、麻酔しないと痛みがあります。
軽度の場合に向いていて、再発の恐れがあります。

マイクロリムーブ法

小さな穴を開けて管を指しアポクリン腺を取っていきます。
中～重度の人向きで、痛みも無くキズも残らず半永久的に効果が得られますが、医者の技術を必要とします。

剪除法（せんじょほう）

腋に2～4cmの切り込みを入れて、汗腺を１つずつ取っていきます。
重度の人に適しています。
切った長さのキズが残りますが手術は麻酔下で行うのでその時は痛みません。
術後に出る傷みは人により異なります。
半永久的に有効な治療方法です。

ワキガ手術のメリットよりもデメリットを理解して手術を受けよう！

ワキガは『アポクリン腺』を完全に取り除かなければ治すことは出来ません。

軽度の場合は、ウェットシートや制汗剤でもニオイを抑える事は出来ますが、中程度・重度になってくると、ニオイが気になって集中して物事を処理出来なくなります。

日常生活や人間関係を円滑に出来ない状態では、早く悩みを解決することが大事になります。

ワキガの場合は、周りの人が感じる以上に本人が悩みすぎる事も多く、精神的ダメージを伴うこともあり、治療や術後のアフターケアが重要になります。

手術する前に十分なカウンセリングを受けて、悩みの度合いと症状の程度を医者に相談しましょう。

一回の手術で完全に治すことが出来る『剪除法』を用いたら、ほぼ完治することが出来ますが、キズが残ってしまう事と手術自体は麻酔で痛くなくても、術後のタイオーバーというキズに覆っているガーゼの固定で皮膚を突っ張って痛みが生じます。

傷みの度合いは人それぞれで、手術の大きさ、皮膚の状態、皮膚の伸縮、体型などに加えて、痛みに強い我慢が出来る人か、
痛みに弱い人かで違いが出てきます。

痛みに弱い人は『剪除法』はむきません。

アフターケアの通院も必要になりますが、自分で消毒しなければならないので、痛みやキズに弱い人はケア出来ない事もあって、芳しい結果にならない事があるのです。

また、『剪除法』は皮膚の色素沈着や傷痕が目立たなくなるまでに長い時間を必要とします。

半年から１年は、色素が元に戻りません。

このような、デメリットをしっかりと話ししてもらえる医者にかかるようにしましょう。

そして、手術する決め手となるのは、医者が話すデメリットよりも自分の悩みの方が大きいと思った時に、デメリットを納得したうえで手術に挑みましょう。

ワキガ手術の問題は痛み

ニオイの悩みから解放される為に痛みに耐えて手術受けようとするのですが、永年ワキガのニオイと付き合ってきた人は、
そのニオイの悩みが精神疾患に繋がっている場合もあります。

精神的な悩みになってしまったワキガの悩みは、手術によってワキガが解決するのであれば、精神的にも解決することになります。

手術の痛みよりも悩みの解決を希望する場合は、手術したほうが良いでしょう。

しかし、決して手術『剪除法』ばかりに目を向けるのではなく、他の『電気凝固法』や『マイクロリムーブ法』も有効な手術であることを知り、自分に合った優しい治療法を医者と相談して見つけましょう。

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