ワキガかどうかを自分で確認する方法

自分の身体のニオイは案外分かりづらいものです。

汗が出やすく汗臭いだけなのか、ワキガで周りの人に不快感を与えているのか、ニオイの感じ方は人によって異なります。

ニオイの悩みはデリケート！

汗の臭いや体臭は、小さな頃からずっと自分の臭いとして気にせずに成長してきます。

自分のニオイに悩みを抱えるようになるには、何らかのきっかけがあるでしょう。

例えば、友人の汗が気になったり、女性のワキガに気付いたり、家族や知人に体臭が気になる人がいると自分のニオイも気掛かりになります。

だからと言って「汗臭い？臭う？」と友人などに聞いてみようかと思っても、なかなか言い出せません。

またニオイの強い人にも「臭いですよ。」とは言い切れません。

言われた人の恥ずかしい気持ちや、言う人の傷つけるのではないかという心苦しい気持ちなど、ニオイはデリケートな問題です。

自分はワキガかもしれないと悩み、汗の臭いが気になって周りの反応に過敏になってしまうこともあります。

人に知られることなくワキガかただの汗かきなのかを、セルフチェックしてみましょう。

ワキガと多汗症、汗に違いがあるの？

「腋臭症」（えきしゅうしょう）がワキガの正式名称ですが、腋が臭うと書くのがワキガなのに、「多汗症」に「臭い」という字は使われていません。

同じ汗の症状であるのに、違いがあるのはなぜでしょう。

汗腺には２種類あり、『エクリン腺』と『アポクリン腺』といいます。

エクリン腺は全身にあって、体温調節が主な役目です。

99％水分なので、サラッとしていてニオイはほとんどしません。

アポクリン腺は腋の下、陰部、外耳道、肛門、乳輪など一部にしかない汗腺で、たんぱく質、脂質、糖質、アンモニアなどが含まれ白っぽく粘り気が特徴です。

アポクリン腺から出た汗の成分を常在菌が分解することで、独特なニオイが発せられるのです。

セルフチェックでワキガを知ろう！

インターネットで検索すれば、ワキガ専門サイトを見つけることが出来るので、まずは自分の分かる範囲で調べてみましょう。

同じ悩みを抱える人や簡単なニオイの対策などを知ることが出来ますが、その前にワキガの可能性をチェックしてみると気持ちが楽になります。

１．耳垢には乾燥してボロボロしたタイプと飴色の糸を引くようにべたつくタイプがあります。
アポクリン腺が外耳道に多いと飴のようにベタベタになるので、腋の下にもアポクリン腺が多くあると考えられます。
耳の中の毛が多くて太いのもアポクリン腺の多さを示しています。

２．白いTシャツや下着の腋の部分が黄色く変色してしまう人は、ワキガ体質と言えます。
アポクリン腺の成分が付着することで黄ばんでしまいます。

３．腋毛とアポクリン腺は性別によって異なり、女性で太くしっかりした腋毛の人にはアポクリン腺が多く、
猫毛のように柔らかい腋毛が広範囲に生えている男性はアポクリン腺が多いと言われます。

４．腋毛に白っぽい粉が付いていたら、ほぼワキガ体質と言って良いでしょう。
アポクリン腺の分泌物が結晶になると、白い粉状になって腋毛に付着してしまいます。

５．両親、または片親がワキガ体質の場合は、3割の確率で子供もワキガになります。

６．季節の体温調節や緊張などで発汗するのがエクリン線の『多汗症』で、季節や精神状態に関わらずアポクリン腺から汗を分泌するのがワキガになります。
混同しがちですが全く違います。

ワキガか多汗症かは、汗の状態やどの部分に汗をかくかをチェックしてみましょう。

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