体臭をいい匂いに変える方法
『体臭』という文字を見た時、『いい匂い』と思う人は稀ではないでしょうか。
『臭』という文字が『臭い』という文字である事も原因の一つでしょうが、やはり多くの人が『体臭』と聞くといい匂いを想像はしません。
どうしても体臭とは臭い匂いである、というのがイメージとして植え付けられていますね。
しかしそれでも出来れば、嫌な臭いよりいい匂いをさせたいのが人です。
その為に体臭予防の石鹸や、デオドラントや香水など、色々な商品が出回っています。この商品の種類の多さこそが、人が体臭に気を遣い、そして悩んでいる人の多さを表しているのではないかと思います。
そこでここでは『体臭をいい匂いに変える』をコンセプトに、どういった方法があるのかピックアップしていきたいと思います。
キツい体臭をどうにかしたい、出来ればいい匂いになれればもっといい……そんな想いを形にするべく、この方法をお試し下さい。
『いい匂い』とは、どんな匂い?
さて、ここえまずお断りしておかなければならない方法があります。
それは『万人に受けるいい匂い』を作るという事は難しいという事。
匂いは嗅覚、味覚と同じです。一人の人が美味しいと感じていても、別の人はそう感じないように、好みというものがあります。
だから誰からも絶対にいい匂い、と感じる匂いを表現する事は出来ないのです。
しかし、人は『いい匂い』と感じやすい匂いがありますので、それを目標にする事は出来ます。
その匂いとは『仄かに香る香り』。
とあるアンケートによると20~39歳の成人男性の女性の好ましい香りは『香りをつけていない』が35%、『フレグランスミスト』52.5%と、87.5%もの人が無香、もしくはフレグランスミストのような仄かに香ってくる程度の香りという答えが出ています。
また女性の男性に感じる好ましい香りでは、1位に服についている洗剤や柔軟剤の匂いという結果が出ています。
ここから考察するに、人は香り、匂いに関しては程よく香るような自然な香り、清潔感のある香りを『いい匂い』と判断するのではないでしょうか。
逆に香水自体はいい香りでも、強すぎると『悪臭』と感じてしまう事は良くあります。
ポイントは『自分では良く分からない』くらいの匂いが理想、そのくらいの匂いの方が他人からは『フワッと香る』匂いと感じる事が出来るのです。
また僅かな匂い同士であっても違う匂いが混ざりすぎると嫌な臭いとなってしまうので、香りのするシャンプーやリンスは同社のもので揃えるようにすると良いですね。この匂いの混ざりが、ポイントです。
匂いが混ざると臭いになる、体臭がキツい人がそれを誤魔化そうとキツい香水をつけると、嫌な臭いになります。
体臭をいい匂いに変えるには、まず体臭自体を出来るだけ無くす事が大事なのです。
では次に、その方法について触れていきましょう。
体臭をいい匂いに変える、臭いの根本を変える方法
ここでは体臭の原因と、それに対する対処法を一つずつ見ていきます。
体臭と一口に言っても、その原因は一つずつ違ってくるのです。
脂質による体臭
ストレスに伴う皮脂の異常分泌や、汗をかいた時に起こる体臭ですね。汗臭さ、ワキガの他に甘い臭いがする事が特徴ですが、これはケトン体によるものです。
このケトン体とはダイエットや糖尿病などで糖が不足した時にエネルギーとして使われるもので、肝臓で合成される物質です。
これが上手く体内で使用されずに血液に流れ、汗や皮脂と共に体外に排出されます。
そうすると酸化されて、独特の臭いを放ちます。これが脂質による体臭です。
皮脂の分泌を抑えるには、食生活の改善、特に油物を控えるようにしてみて下さい。
それと過度な食事制限のダイエットを行う事によって、エネルギーが足りなくなると体は脂肪を燃焼させてエネルギーにします。
その脂肪燃焼によってもこの脂質体臭が起こるので、過度なダイエットを行なっている人は注意して下さいね。
タンパク質による体臭
肝臓、そして腸では臭い物質を分解して排出しているのですが、肝機能が低下する事でこの排出が上手くいかなくなります。またこの臭いが体の中を巡って肺へ行くと口臭となり、血液を巡って毛穴から排出されると体臭になってしまうのです。
この臭いはその名の通りタンパク質、肉や魚などの腐敗臭のような臭いがします。
これを防ぐには肝機能の低下を防ぐ事、特に日頃からアルコールを過剰摂取している人は肝臓が酷使されて働きが落ちているので、休肝日を作る事は肝臓の為にも体の為にも、そして体臭を防ぐ為にも重要であるのですね。
またタンパク質の過剰摂取でも肝臓が処理しきれずにこの臭いが発生しやすくなるので、野菜やきのこ、海藻など食物繊維を多くとって腸内環境を整える事も効果的です。
炭水化物系の体臭
汗をかいた時に、汗臭さに加えてアンモニア臭がする人はいませんか?汗が排出される時にアンモニアが生成されるのですが、エアコンの多用や運動不足などで現代人は汗をかく習慣が減り、老廃物が溜まってしまって実際に汗をかいた時には大量の不純物が流れ出てしまいます。
これにより通常よりも強烈な臭いを発してしまうのです。また体内に十分な酸素が行き渡らないまま激しい運動をすると疲労物質である乳酸が生成されるのですが、この乳酸もアンモニアと一緒に汗と出て、臭いの原因の一つとなります。
これを防ぐ為には、正しい汗を書く習慣を持つ事。それには適度な運動だけでなく、しっかりと入浴時に汗をかく事でも不純物が流れ出て、実際に汗をかく時に一気に臭いが流れるのを防ぐ事が出来ます。
毛穴の洗浄だけでなく、その奥に不純物を溜め込まないようにする為にも、逆に定期的に汗をかいて体を正常化する事が大切なのです。
このように体臭をいい匂いに変えるにはまず臭いの原因を無くす事が大事です。
キツい体臭とキツい香水の組み合わせは相乗効果で余計に体臭を悪臭にしてしまうだけ。
良い匂いを体にまとわせるにはまずは体臭を無くす事を目指しましょう。
そして体臭の改善に一役買ってくれるのが『クエン酸』です。
クエン酸はレモンやキウイなどに多く含まれる成分で、肝臓の働きを活発にする効果があります。
肝臓の働きが低下すると体臭がキツくなる事は説明した通り、それを防ぐ為にも定期的にクエン酸をとって、また肝臓が働きすぎないように食生活にも気を付けていって下さいね。
その上で仄かに香る程度に香りを身に纏う、例えば衣類ダンスに微香性のポプリ、石鹸を忍ばせておくと効果的なので、お試し下さい。
ほのかに香る、いい匂いの人に
大事なのは、体臭を誤魔化そうとしない事。
良く外国の人が香水を多用しますが、あれは外国が肉食文化なのでどうしても体臭がキツくなってしまうからです。
ですが説明した通り、キツい体臭にキツい香水は逆効果。
多くの人が好むのは寧ろ無臭、ほのかに香る程度の自然な香りです。
それを勘違いせず、まずは自分の体臭の原因はなんなのか、そこを知って対処していきましょう。
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