クエン酸の体臭抑制効果 お風呂に入れて体臭を予防
疲労回復に効果的であると広く知られているクエン酸は、実は体臭予防にも効果的であることをご存知ですか?
クエン酸は、飲んでよし、お肌につけてよしのおすすめの体臭ケア成分です。
体臭の改善方法はいろいろと紹介されていますが、その代表的な方法がクエン酸です。
ではなぜクエン酸が体臭の改善に役立つのでしょうか、またどのような方法で体臭を改善すればいいのでしょうか。
クエン酸って何?
梅干やレモンやみかんなどの柑橘類を食べた時に『酸っぱい』と酸味を感じる成分、それが『クエン酸』です。
クエン酸の代表的な効果として疲労回復効果がよく知られていますが、それは疲労物質の乳酸にクエン酸が働きかけて炭酸ガスに分解し、体外に排出することで体の疲れを取るため。
酸性のクエン酸は皮膚に接触すると表面を弱酸性にし、細菌が増えるのを防いでくれます。
通常皮膚は弱酸性なのですが、生活習慣や環境などによってアルカリ性に傾いてしまうことがあります。
クエン酸はアルカリ性に傾いている肌を弱酸性に引き戻し、キープしてくれる役割があります。
また、糖質や脂質をエネルギーとしてスムーズに変換するクエン酸回路によって、乳酸が体内に蓄積されることを防ぐ働きもあります。
他にも、弱アルカリ性のクエン酸によって、酸性に傾いたドロドロ血液のpH値を高めてサラサラな血液にする効果もあります。
その結果、血行が良くなり、栄養が隅々まで行きわたり、新陳代謝も活発化して、体内のめぐりや成長を促すことができます。
さらに、ミネラルの吸収を促すキレート作用、活性酸素の除去作用などもあり、クエン酸によって体内の環境を改善し、体臭を防ぐ強い効果が期待できるのです。
またお酢の酸っぱさの元である酢酸は非常に強い酸性ですから肌を弱酸性にするためには十分気を付けなければなりません。
酢酸とクエン酸の大きな違いをもう一つ挙げるなら、クエン酸に含まれるアミノ酸が肌から吸収されるということがあります。
体臭が悪化するのは皮膚の表面にいる細菌が汗や汚れと混じるためだけではなく、汗腺から湧き出る臭いにも原因があります。
これは汗腺に酸素が十分行きわたっていないため乳酸がたっぷり混じった汗が出るためです。
そこにクエン酸が混じるとクエン酸サイクルによって汗はエネルギーが完全燃焼され、乳酸の生産は抑えられるのです。
それでは実際にクエン酸を使って体臭を予防する方法を見ていきましょう。
クエン酸を使った体臭予防策『クエン酸風呂』
一番手軽にクエン酸の効果を享受できるのが『クエン酸風呂』です。
(クエン酸風呂の作り方)
・お風呂200Lに対しクエン酸30g~80gを溶かして入浴する
お風呂にクエン酸を入れると殺菌効果が全身に行きわたるだけではなく肌表面が弱酸性になるのをキープしてくれます。
クエン酸を入れるだけで、活性酸素等によって酸性に傾いた体の表面から発せられるニオイをブロックすることができます。
また、皮膚からクエン酸が吸収されることでクエン酸サイクルをサポートすることができますし、乳酸のスムーズな除去にも役立ち疲労回復効果も高まります。
乳酸が混じった汗はアンモニアとなり一緒に出てきますからひどい体臭の元となります。
クエン酸風呂は肌からクエン酸を吸収することでクエン酸サイクルの回りを順調にしてくれます。
そのため乳酸を作らなくなりますし、疲労回復効果にも役立つ、また美肌効果もあるとクエン酸風呂はうれしい効果だらけなのです。
また血行もさらに良くなるので、肩こりや腰痛にお悩みの方にもおすすめです。
クエン酸風呂に入浴することで、毛穴に詰まった皮脂や肌表面に付着した古い角質が取り除かれ、美肌効果も期待できるため、ニオイだけでなくスベスベ肌を手に入れたい方にもクエン酸風呂はおすすめです。
毛穴の汚れを梳かす・角質を取り除く・美白作用がある・乳酸が作られないので疲労回復に役立つということです。
ただお肌が敏感な方は、最初は最小限の量から入れてクエン酸量を調整するようにしてください。
ちなみに、クエン酸風呂の水を流すだけで配管掃除もでき、お風呂掃除もラクになります。
クエン酸ドリンク
美味しく飲んで体の内側から体臭予防ができるのがクエン酸ドリンクです。1.クエン酸水
(作り方)
・水250mlにクエン酸小さじ1/2(約2g)を入れて混ぜます。
酸味に強い方におすすめの飲み方です。
手軽に作れますがちょっと酸味が強いため、酸っぱいのが苦手な方は以下でご紹介する飲み方がおすすめです。
2.ハチミツ入りクエン酸水
(作り方)
・水250mlにクエン酸小さじ1/2、ハチミツ大さじ1を入れて混ぜます。
ハチミツの甘みとクエン酸の酸味が合わさり、かなり飲みやすくなります。
ハチミツの量はお好みで調節してください。
ハチミツをシロップにかえてもO.Kです。が、カロリーやハチミツが持つ栄養を考えると、やはり甘みを足すには美容効果の高いハチミツのほうが良いでしょう。
3.クエン酸ショウガドリンク
(作り方)
・水250mlにクエン酸小さじ1/2、ハチミツ大さじ1、擦りおろししょうがを入れて混ぜ合わせます。
ショウガには、体を温めるショウガオールと免疫力を高めるジンゲロールという成分が含まれています。
胃腸の内壁の血行を良くして消化吸収をうながすだけでなく、タンパク質分解酵素ジンジベインも含まれているので胃腸の負担を軽減することもできます。
クエン酸とショウガのダブルの血行促進効果は体臭予防、冷え性改善などに非常に役立ちます。
いくらクエン酸が体に良いと言っても過剰摂取は禁物です。
実際に健康被害が報告されているわけではありませんが、体内のバランスも考えてクエン酸ドリンクは補助的に飲用すると良いでしょう。
1日のクエン酸摂取量は最大で12gまでと言われているので、飲み物で飲む場合は摂取量を調整し、一度に大量に飲むのではなく小分けにしてこまめに飲むように。
また空腹時に飲むのも胃を刺激するので避けてください。
もう一つ、注意点があります。
クエン酸ドリンクを飲んだ後には口をすすぐようにしましょう。
クエン酸には歯のエナメル質を溶かす性質があるので、飲んだ後には軽くうがいをするなどしておくと安心です。
クエン酸ローション
次におすすめなのが、特に気になるワキや背中、足などの部分的に使えるクエン酸ローションです。(クエン酸ローションの作り方)
・ボトルに水100mlとクエン酸小さじ1/4を溶かし、よく混ぜ合わせます。
作ったら冷蔵庫に入れて保存しておきましょう。
コットンや手にローションを取り、気になる部分に軽くパッティングしながらつけてなじませます。
皮膚からクエン酸が吸収され、肌から立ち上るニオイを防ぐことができます。
また小さなスプレーに小分けして携帯しておけば、外出先でもにおいが気になったときにしゅっと吹きかけて素早くニオイ対策ができます。
まとめ
ニオイ対策としてだけでなく、疲労回復・冷え性改善・美肌効果などまさに万能のクエン酸は、使わないともったいないですね。クエン酸は安価で市販されているので入手しやすいのも魅力。
クエン酸を使って、体の外側からと内側からのダブルのアプローチで気になる体臭を改善しましょう。
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