自臭症とはどんな病気なのか?
体臭や口臭は、案外自分で気づかないうちに臭っていたりします。
周りの人にニオイで迷惑かけたくないと誰でも思っています。
社会生活では、周りに気付かうことも大切なマナーです。
しかし、それ程気にならない体臭やニオイに過敏になりすぎて、周りの人がみんな自分を見ているような気がしてしまうと、
物事に集中して処理出来なくなってしまいます。
自臭症は思い込みからくる精神疾患
例えば、思春期の頃に汗かきでからかわれたり、腋の汗染みや背中の汗に「スゴイ汗だね~」などと言われると「臭い」と言われた訳ではないのに、自分は汗かきで汗臭いから嫌われると思いこんだりします。
中学・高校の頃にそんなやり取りがあると、決して汗臭くも体臭がきついわけでも無いのに、「自分は臭い」「汗かきだから消臭しなければ」「臭うから人に会うのが怖い」と過度の思い込みからいつもニオイが気になります。
家族などにいつも臭くないかと聞いたり、過度にお風呂で洗ったり消臭スプレーなどを必要以上に使用して、皮膚に炎症を起こしても自分は臭いから仕方ないと思ってしまうのです。
ここまで来ると、すでに心配性の範囲は超えており『自臭症』『自己臭恐怖症』と言われる精神疾患になります。
自臭症の臭いと感じるニオイにもいろいろありますが、ワキガでもないのにワキガ独特の臭いが自分にはすると思い込んでいたり、少しでも汗をかくと異常に気になって何も手につかなくなったりします。
周りの人の何でもない行動(咳き込む、鼻をいじる、顔を横に向けるなど)を、自分のニオイが原因で起こしていると考えてしまって、仕事や人間関係を良好に築くことが出来なくなります。
人が大勢集まる場所や、人に会うことが怖くなって、ひどい場合には『ひきこもり』や『対人恐怖症』『うつ病』へとなってしまうこともあります。
自臭症の診断はどうしたら良いの?
幼い頃に「臭い」と虐められたり、汗のニオイが嫌いだと自分が汗をかくと臭いと思ってしまいます。
これらの経験は、少なからず誰にでもあることです。
自分は臭い、汗のニオイがキツイのではないかと思っているのならば、まず友人や家族など気を許せる人に直接聞いてみましょう。
一人で納得できない時には、何人かに聞いて臭うのか臭わないのか確かめましょう。
臭いって言われるのが怖いので、なかなか聞けないかもしれませんが、ニオイに囚われて病気になってしまうよりも勇気を出して聞いてみましょう。
そして、「臭わないよ」「臭くないよ」と返ってきたらその言葉を信じましょう。
それでも、まだ傷つけないようにウソをついていると考えるようなら、ニオイの元がワキガなら皮膚科、口臭なら歯科に行って先生の言葉で診断してもらいましょう。
口臭も体臭もないのがわかれば、心療内科でニオイが気になっている事を相談して、自臭症の治療を始めましょう。
実際にワキガがあれば身体的な問題になりますが、思い込みによって悩んでいるのであれば、精神疾患であることを認めて治療していきましょう。
こちらの記事もおすすめです。
内臓機能の低下からくる体臭
女性も男性も悩むことが多い体臭ですが、その原因が体の内側にある場合もあります。
体臭を考える時は、汗や頭皮など体の表面の問題...
魚臭症(トリメチルアミン尿症)の原因と対策について
ワキガや加齢臭、汗臭い臭いなど体臭の原因はそれぞれに異なりますがその一つに魚臭症(トルメチルアミン尿症)というものがあります。
...
ストレスと体臭の関係
みなさんは日頃のストレスどんなふうに発散していますか?
発散をせずに溜めたままにしているとイライラな気持ちの面だけでなく、体...