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ドライマウスとは? 口が渇いて口臭が強くなる6つの原因

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ドライマウスとは

何かと口が渇く、喉がカラカラになる・・・それはもしかしたらドライマウスの症状かもしれません。

ドライマウスとは『口腔内乾燥症』とも言われ、唾液の分泌量が少なくなったことにより口腔内が乾燥しやすくなる状態のことを言います。

その名の通り、『ドライマウス』は「口が渇く」こと。

これだけ見ると「乾いたら水分を摂れば問題解決!」と思ってしまいがちですが、本当に怖いのは『ドライマウスになることで引き起こされる問題』のほうにあります。

ドライマウスは直接命に関わるものではないですが、重症化した場合は感染症にかかりやすくなるなどのリスクをはらんでいるため、放置しておくのは好ましくありません。

このドライマウスを引き起こす唾液分泌量の低下ですが、なぜそのような状態になってしまうのでしょうか。

それでは『ドライマウス』の症状と引き起こされる問題、そして対策方法をみていきましょう。

1:ストレス

ストレスにより自律神経に乱れが商事、唾液の分泌量が低下する。

2:加齢

加齢によって口腔機能の低下が見られる場合がある。
それに伴い唾液の分泌量が低下する。

3:糖尿病

糖尿病になると尿量が増え脱水症状になる場合があり、口や喉の乾きを感じやすくなる。

4:副作用

風邪薬や抗うつ剤といった薬を飲むことで口の乾きを感じやすくなる。

5:生活習慣

柔らかいものばかりを食べることが多かったり口呼吸をしていたりすると、顎の筋力が低下する。
それによって唾液の分泌量も低下する。

6:シェーグレン症候群

自己免疫疾患。
目の乾きや唾液の分泌量低下などを引き起こす。

生活習慣を原因とするものなら本人の意思次第で『ドライマウス』の症状を改善することは難しくありませんが、なかには加齢~病気など本人としてはいかんともしがたい理由でもこの症状は起こります。

つまり、『ドライマウス』は誰もが無関係ではいられない症状なのです。


ドライマウスによって引き起こされる口臭

ドライマウスが口臭の原因

口臭の原因はさまざまですが、そのひとつとして唾液分泌量の低下があります。

唾液の分泌量が少なくなると口腔内で細菌が増殖し、口臭の主原因と言われる揮発性ガスが発生しやすくなります。

唾液には口腔内の洗浄や殺菌といった作用があるため、その揮発性ガスを生み出すきっかけとなる細菌の増殖を抑えることができるのです。

したがって、唾液の分泌量が少なくなってしまうドライマウスの場合、それが原因で口臭がしてしまうことがあります。


唾液の働き

そもそも、口の中が渇く=唾液の分泌が少なくなるということです。

普段はあまり意識されない唾液ですが、その働きは想像以上に重要なものです。

唾液には、
・食事のときに熱いもの冷たいもの、硬いもの、刺激が強いもの等から舌や粘膜を守る働き
・舌にある味蕾(味を判別する器官)を助ける働き
・唾液に含まれる酵素によって、食べ物を消化する働き
・水分が必要なことを伝える働き
・食事や会話のときに口や舌の動きを滑らかにする働き
・唾液に含まれるミネラル成分によって歯を修復する働き
・虫歯菌が出す酸を中和する働き
・唾液に含まれる抗菌成分によって、病気の原因となる細菌等の侵入を防ぐ働き
等の働きがあります。

つまり、『ドライマウス』が本当に怖いのは、単に口が渇くことではなく、口の中に唾液が少なくなることで起こりうる問題なのです。

では次に具体的に見ていきましょう


ドライマウス』になることで起こる問題

食事の時に起こるトラブル

口の中が渇くことでぱさぱさとして食事を摂りにくくなるだけでなく、口内の怪我をしやすくなり、味もわかりにくくなります。

さらに食べ物を消化する働きも衰えることで、胃腸の負担が増えてしまいます。


歯に起こるトラブル

唾液による歯の修復作用や虫歯菌の出す酸を中和する作用が衰えるため、虫歯や歯周病になりますくなります。

虫歯や歯周病によって口臭が発生します。


口の中に起こるトラブル

唾液による殺菌効果や自浄作用が得られないため、雑菌が繁殖して口臭が酷くなります。

さらに舌苔(舌の上に白く生えた苔のように見える細菌の塊)も増えるため、さらに口臭がきつくなります。

また口の中が傷つきやすくなり、口内炎もできやすくなります。


病気になりやすくなる

唾液に含まれるリゾチームやラクトフェリンなどの抗菌成分によって、本来なら口の中で殺菌・ブロックされるはずの細菌等が体内に侵入しやすくなり、風邪などの病気にかかりやすくなります。


ドライマウスかどうか確認する方法

ドライマウスを確認する方法

ドライマウスが重症化した場合、口臭がさらにキツくなったり舌のひび割れたりといった症状へとつながる可能性があるので、ドライマウスをわかれば早めに対処していくことが大切です。

では以下で、自分自身でドライマウスかどうかを確かめるための項目を紹介します。

■口腔内のネバネバ感が気になる。

■乾いた食品が食べにくい。

■水を飲む頻度が高い。就寝後も途中で起きて水を飲むこともある。

■口臭が気になる。

■口腔内の乾燥が3ヶ月以上経っても治らない。

■入れ歯によって口腔内が傷つくことが多い。

こうした項目のうち、ひとつでも該当すればドライマウスである可能性が考えられます。


ドライマウス』の改善方法

加齢~病気や薬の副作用以外を原因とした『ドライマウス』の改善方法を見ていきましょう。

鼻呼吸」を定着する

慢性鼻炎や花粉症などの鼻に問題がある方は、すぐに耳鼻咽喉科などで治療を受け、鼻の通りを良くして口呼吸をしないように気をつけて生活しましょう。

寝るときに口を開けて寝てしまう方は、マスクをするのも効果的。


バランスの良い食事をし、固いものを食べる

食事内容の改善は当然ですが、食べる食事の固さにも注意しましょう。

普段からやわらかいものばかりを好んで食べていると、自然と顎の力・かむ力が低下し、舌を動かすことも減り、唾液腺を裏打ちしている筋肉も衰え、唾液の分泌を減少させてしまいます。

食事はなるべく固いものを選んで食べ、顎や舌を十分に使うようにすると唾液の分泌力もアップしていくことでしょう。


ストレスの解消

人間はリラックスしているときには唾液の分泌が盛んになり、緊張すると分泌が抑えられて口の中がカラカラになります。

日常的にストレスや強い緊張を感じ続けていると、慢性的に唾液の分泌が抑えられ『ドライマウス』になってしまいます。

ストレスを感じている場合は、なるべくそれ以外の時間にスポーツや趣味やお友達とのおしゃべり等でしっかりとストレスを発散し、リラックスする時間をたっぷりとるようにしましょう。


タバコやお酒を控える

喫煙は交感神経が刺激し唾液の分泌を減少させ、アルコールは利尿作用によって水分を排出しやすくなり口の中が渇きやすくなります。

タバコは禁煙、お酒は控えるようにしましょう。


そのほかの対策方法

また空気が乾燥している場合も、口の中が渇きやすくなります。

乾燥が気になる冬などは加湿器を取り入れるようにしましょう。

睡眠不足や運動不足も、自律神経を乱して唾液の分泌に悪影響を及ぼすので改善しましょう。

適度な睡眠と運動は、健康のための絶対条件です。


まとめ

『ドライマウス』を「口が渇くだけ」と捉えるのは甘すぎる認識であることはご理解いただけたでしょうか?

口の中が渇き、唾液が十分分泌されなくなるということは、口腔トラブルを増やし、胃腸への負担を増大させ、病気になりやすくなるだけでなく、口臭トラブルなど対人関係で問題となる重大なデメリットも引き起こすのです。

薬の副作用等、自分ではどうしようもない原因を除き、普段の自分の生活態度やクセ・習慣から『ドライマウス』になっている人は、すぐに改善してくださいね。

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